2018/07/23

オープンブック方式(その6)

一般的に、建設工事は「請負方式」がほとんどです。それも、ゼネコン等に一括して発注します。発注者もその1社と工事内容について話せばよいので、事務作業も含め担当者の負担は軽くなります。一方、コストに関しては、不透明さは避けれられません。発注者は通常は、建設の素人が多く、ゼネコンのプロ技術者から説明を受ければ、それが正しいと思います。従って、コストの透明性は担保されない場合がほとんどです。また。改修工事はもちろん、新築工事においても、設計図が詳細までは表示されていない場合が多く、見積時に必要な材料や工事が追加されているのが実情です。請負工事の場合は、「これは忘れていました」といって、追加が認められる場合は、ありません(契約内容によっては、有)ので、業者としてもリスク回避のため、余分に計上する可能性はあります。発注管理は楽な反面、「コスト高」になるリスクもあります。次回は、コストの考え方について述べます。
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