2018/06/07

オープンブック方式(その5)

オープンブック方式の数量積算の正確性をどのように担保するか、という問題があります。更に、その単価の妥当性評価です。客観性、透明性を高めるための作業が必要になります。今回は、数量について、一つの手法を提示します。⓵設計図書がある場合ー設計図書の数量を正とします⓶設計図書が無い場合ー業者又はコンサルが足場架けをした後に調査した数量を正とします。その場合、第3者が検証することをお勧めします。見積書では、数量の誤差が大きな変動を生む上に、金額的にも課題を残します。数量にはロスが含まれます。ロス率に注意が必要です。3~5%を超えた場合は協議した方が良いでしょう。数量的に小さなものでも、基本的に、単価X数量とすることを原則として、「一式」表示は極力減らしましょう。また、設計図書がなく、正確な数量は、契約の後になる場合は、必ず、清算の条項を入れておきます。数量誤差で問題となるのが、外壁塗装工事です。例えば、鉄筋の錆の膨れから、塗装面が膨れる現象(爆裂)の場合の大きさと数量については、しっかり協議して、後で課題が残らないようにしましょう。
前の記事へ
次の記事へ
SICマネジメントでは、座談会を毎月開催中!

お問い合わせ